腸脛靱帯炎（ちょうけいじんたいえん）
腸脛靱帯炎（ちょうけいじんたいえん）について解説。症状と主な原因、治療方法や予防方法をご紹介します。
腸脛靱帯炎（ちょうけいじんたいえん）
症状
腸脛靭帯（膝関節の外側の部分）が膝の屈伸の摩擦により、炎症を起こしている状態で膝の外側を中心に痛みを生じる。
原因
- オーバーユース
- 間接の柔軟性不足
- 下半身のアライメントの不整合（体の歪み）による膝蓋軟骨の摩擦
- O脚
- オーバープロネーション（回内足）
- 足の長さの違い
- バランスの悪い走り方
オーバーユースにより発症するケースもあるが、間接の柔軟性不足（ストレッチ不足）や先天的に下半身に歪みがある場合は発症しやすいとされている。
また、左右（前後）どちらかに重心が傾いている場合など、走り方のバランスが悪いと膝にかかる衝撃の部位が偏るだけでなく、衝撃が大きくなり膝関節を痛める原因となる。
治療方法
- 安静
- アイシング
- ストレッチ
ジョギングを中止し、安静にしたうえで患部をアイシングし腸脛靭帯のストレッチをおこなう。痛みが酷い場合は痛み止めや湿布も有効とされる。
予防方法
- ジョギングコースの見直し
- 硬い路面を避ける
- 下り坂を避ける
- シューズの見直し
- 磨り減ったシューズを使用し続けない
- クッション性の高いシューズを使用する
- オーバープロネーションをカバーするシューズを使用する
- 膝をしっかり曲げて走る
ジョギングコースを膝に負担のかからない柔らかい地面や、下り坂の少ないコースへ変更する。また、磨り減ったシューズの使用を避けてクッション性の高いシューズを使うことで膝への負担を軽減することができる。
オーバープロネーション気味の場合は、オーバープロネーションをカバーするシューズを使用する。さらに、膝をしっかり曲げて走ることで膝関節の炎症を防ぐ効果もある。