ジョギング初心者に見られる誤解に基づく行動
ジョギング初心者が勘違いしやすい疑問を解決
テレビや雑誌のジョギング特集や相次ぐランナー向け施設の登場などにより、ここ数年でジョギングを始める人が急増している。
特にファッションやライフスタイルの一部としてカラフルなウェアやシューズで走る女性や、忙しくて運動をしなかったビジネスパーソンまでが走り始めている。確かにジョギングは気軽にはじめることができるが、中には首をかしげるような初心者の行動を多く見かけるようになったのも事実である。
そこで今回は「ジョギング初心者が陥りやすい5つのワナ」と題し、初心者が勘違いしやすい誤解を解いていく。
初心者だから専用のシューズはまだ早い
「初心者だからこそ」クッション性の高いジョギング専用シューズを用意して走るべきである。
ジョギングは足に体重の約3倍の衝撃が加わるといわれており、革靴などはもちろん普通のスニーカーで走るのも厳禁。ジョギング専用のシューズはスニーカーなどと比べて驚くほど軽く、ジョギングの衝撃を吸収してくれる。
スポーツショップであれば初心者であることを伝えて選んでもらうか、インターネット通販では初心者用のシューズを購入することをおすすめする。
サウナスーツで汗をかいて走るとやせる
汗をかけばその分体重が落ちるのは当然だが、水分を摂るとその分元に戻ってしまう。
ボクサーがサウナスーツを着て走っているのは規定体重まで減量する必要があるためで、体重測定に備えた一時的なものである。
ジョギング中に汗をかくとそれだけ体力が消耗し、走れる距離が短くなるため結果としてダイエット効果は低くなってしまう。
走り始めるとすぐ寒さは感じなくなるので真冬でも薄手のウィンドブレーカーで充分。走りはじめに少し寒さを感じるくらいが丁度いいことを覚えておこう。
ゆっくり走るのは格好悪い
後ろからきたランナーに抜かれるとくやしいものだが、つられて早く走ってもすぐにばててしまうばかりか筋肉などを傷めてしまう原因となる。
無理に早く走るよりも自分のペースを守って、狭いピッチでも黙々と走っているほうが周りから見て安定感があって格好よく見えるものだ。
初心者はピッチ走法など走り方の基本を意識しながら、ゆっくりでも同じ歩幅を意識しながら走ることを心がけよう。
空腹で走ると脂肪燃焼が促進される
空腹時の有酸素運動はより脂肪燃焼効果を高めることはあるが、健康的なダイエットを目指すのであれば空腹を我慢しながら走るのは危険である。
走ることに苦痛を感じて長続きしないばかりか、最悪の場合ハンガーノックを起こし倒れてしまうこともある。
また、我慢した分食欲が抑制できずにリバウンドしてしまうケースもあるので、しっかり食べてしっかりジョギングを続けることが一番のダイエット効果となる。
ただし、食後にすぐ走り始めるのは気持ち悪くなるだけでなく、胃に負担がかかり消化にもよくないため、最低でも食後一時間は空けてから走るように。
毎日走らないと効果がない
ジョギングを続けていると走るのが楽しくなってくるものだが、初心者は長くても3日間走ったら1日休む程度で走りはじめて、体力を見ながら徐々に調整していかないと膝や脛などを壊してしまう原因となる。
無理をしてシンスプリントなどになってしまうと一ヶ月近く痛みが続く場合もあるので、その間走れなくなるよりは適度に休みを入れてゆっくりと続けよう。
また、体重や体型の変化、体調がよくなったことを実感し始めると「走らないと元に戻る」という脅迫観念に襲われることがあるが、長いスパンで走り続けていれば効果は持続していくので心配する必要はない。
どうしても運動したい場合は自宅で筋力トレーニングなどをして次回のジョギングに備えよう。
ジョギングを長く続けるためには
空腹を我慢したり、汗だくになって走ったりするような無理は厳禁。しっかりとジョギングの基本的な知識を身につけて、自分のペースで楽しくストレスフリーで続けることが、結果としてダイエットや健康増進につながるのである。